
編:東北学院大学地域共生推進機構 版元:荒蝦夷 P302 四六判ソフトカバー 2018年3月刊
その未曽有の出来事のなかで、文学に、言葉に、何が出来るのか。それぞれの立場から真摯に語った、東北学院大学連続講座の記録。一人一人が生きなおす視座を与えてくれる一冊。
【内容】
・震災と谷崎潤一郎/山折哲雄(宗教学者)
・島尾敏雄、あるいは海辺の文学へ/赤坂憲雄(学習院大学教授・福島県立博物館館長・遠野文化研究センター所長)
・〈悲しみの知〉としての物語――死者の語りの地平から/山形孝夫(宗教人類学者)
・死者を仲立ちとした応答――3・11後の林京子と大江健三郎/小森陽一(東京大学大学院教授)
・文学に何ができるのか――被災者とその他の人たちの距離/池澤夏樹(作家・詩人)
・いとうせいこう、仙台で語る/いとうせいこう(作家・クリエイター)
・ここにある〈未来〉――災厄で何があらわになるのか/西谷修(哲学者・立教大学大学院特任教授)
・言葉とコトバ――書くことの秘義/若松英輔(批評家・随筆家)
・南相馬からみた震災/柳美里(小説家・劇作家)
・震災文学の行方/熊谷達也(作家)
・震災と怪談文芸と/東雅夫(アンソロジスト・文芸評論家・怪談専門誌『幽』編集顧問)
・あの日から詩を書き、探していること、見つけたこと。/和合亮一(詩人)
・賢治の祈り、東北の祈り/平田オリザ(劇作家・演出家・こまばアゴラ劇場芸術総監督・劇団「青年団」主宰)