


版元:書肆侃侃房 P176 A5判ソフトカバー 2020年7月刊
書肆侃侃房の短歌ムック『ねむらない樹』の5号が入荷。特集は、短歌における「わたし」。それは共有できるものなのか、拡張していくものなのか。あいまいな「わたし」を考える。そのほかくどうれいんさんの特集など。
【目次】 *版元サイトより
■巻頭エッセイ
大前粟生「日々の時間のこと」
■特集1 短歌における「わたし」とは何か?
宇都宮敦×斉藤斎藤×花山周子 座談会「コロナ禍のいま短歌の私性を考える」
大辻隆弘「「私性」という黙契」
荻原裕幸「作中主体って何?」
柴田葵「正直になりたい」
井上法子「かぎりない「わたし」たち――「幻想」のむこうがわから」
山内志朗「内臓と鬼火と星空と――短歌における〈私〉ということ」
吉田恭大「メラーニアから 斉藤斎藤についての私論」
◎アンケート
米川千嘉子/我妻俊樹/大塚寅彦/嶋田さくらこ/東郷雄二/堂園昌彦/土井礼一郎
■特集2 学生短歌会からはじまった
土岐友浩「二〇〇九年の春」
学生短歌会アンソロジー(廣野翔一選)
三上春海「〈さびしさ〉について」(北海道大学短歌会)
浅野大輝「ぼんてん」(東北大学短歌会)
青松輝「doubleheader」(東京大学Q短歌会)
髙良真実「歴史と伝統、韻律について」(早稲田短歌会)
鈴木加成太「僕らが幽霊だったころ」(大阪大学短歌会)
井村拓哉「上終の歌」(上終歌会)
川上まなみ「たった一つの」(岡山大学短歌会)
石井大成「二年半と放り投げられた石」(九大短歌会)
■特集3 くどうれいん/工藤玲音
エッセイ「夏のUターン」(くどうれいん)
短歌「花束に氵」(工藤玲音)
俳句「洗顔」(工藤玲音)
◎私の知っているくどうれいん
神野紗希「雨のち晴れ」
千種創一「ゆきとゆき」
郡司和斗「花束」
山下翔「地震のあとで」
溺愛「狼牙風風拳」
松本てふこ「雨と蝶、五月の邂逅」
仲間桃子「雨上がりの新宿」
くどうれいん×スケラッコ 対談「ミステリアスになりたい!」
くどうれいんのざっくりもりおかMAP
■作品20首
■第2回笹井宏之賞受賞者最新作
■特別寄稿
大森静佳「カミーユをめぐる旅」
ハイパーミサヲ「「冬野きりん」だった私はプロレスラーになった」
大岩雄典「助動詞のインスタレーション」
笠井瑠美子「短歌と製本」
■コラム
谷じゃこ「石原ユキオになりたい」
伊藤紺「呪いの歌」
戸田響子「幻のやりたいこと」
日置俊次「ダルメシアンのスキップ」
法橋ひらく「ヒヤシンス」
宮川聖子「飛行機嫌い」
堀静香「おうごんの鳥」
浪江まき子「祝福の方法」
■歌人への手紙
佐藤弓生×尾崎まゆみ
■歌人の一週間
カン・ハンナ/八重樫拓也/鯨井可菜子/ナイス害
■忘れがたい歌人・歌書
■ねむらない短歌時評
■笹井宏之への旅
石川美南/筒井孝司「宏之の短歌が生まれた場所、人①」
■書評
■読者投稿(テーマ:「底」もしくは自由)
選者=永井祐 野口あや子