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著:星野概念 版元:ミシマ社 P216 四六判ソフトカバー 2021年2月刊
その人が救われるのには、何か決まった理由があるのではなく、もっと曖昧で全体的な力が作用しているのかもしれない。そのように思わせるぐるぐるとオチなく続いていくエッセイ。読むうちに心もほどける待たれた単著。
【目次】 *版元サイトより
まえがき
Ⅰ 発酵する精神科臨床のはなし
第1話 日常も発酵も深海も、
第2話 人との和、輪、ワニ、を感じた月
第3話 キラキラしている人の胸の内には、
第4話 加圧もプラセボも信仰も、そして発酵も、
Ⅱ 「ないようである」のレッスン
第5話 小さな神様に見えてしかたありません。
第6話 「そもそも」を追うことが鍵のような気
第7話 「精神と時の部屋の逆の部屋」みたいな、
第8話 信頼というのは、信じて頼ると書くわけで、
第9話 共通するのは、「曖昧さに耐える」ということ
第10話 勘は、馬鹿にできないどころかとても大切な
Ⅲ かもしれない精神医療
第11話 境界線を揺らしたり、曖昧にさせるような小さな出来事
第12話 人間はみんな違って面倒くさい! ……からこそ最高にドラマティック
第13話 簡単に泣かせず、むしろ笑わせるMさん
第14話 どうしても生じてしまう圧は、
第15話 頼りになる人が自分のなかに内在して
第16話 遅めのスピード感を意識するということが
Ⅳ 「ないようである」菌やウイルスと生きる
第17話 ノロとアニキはまったく別の生物ですが、
第18話 自宅多めの生活から社会多めの生活に戻るのは、思いのほか
第19話 「普通」というのは正しさとか正解とかを意味するわけでは
第20話 無数の菌たちが無理なく自在にそこに
あとがき ―回り回ってつながって、本当に少しずつ―