


著:若菜晃子 版元:アノニマ・スタジオ P320 四六判変形ハードカバー 2021年10月刊
旅が与えてくれたあかるい時間は、もう手元には戻ってこないかもしれない。でも人はその生命の続く限り、自然の中で生かされている自分をどこにいても感じることができる。そうした「揺らぎ」を感じさせる、主に海外の自然の旅から集めた旅の随筆集第二作。
【目次】 *版元サイトより
はじめに
機上より
◆旅の朝
素焼きのカップ/昨夜のトランペット/オマロスのはちみつ/霧雨の朝/オアオの声/花屋のあかり/スイレンのあした/柳絮の別れ
◆邂逅のクレタ島
クレタ島のハト/クレタ島のヤギ
◆カナダ、ささやく湖
青い鳥/ダリエン岬/ケムクーの道/道の途上/チャッピーの訪問/サスカツーンパイ/タムラックがよい/ビジービーバー/おじさんの湿原/さらばD-7
◆自然の姿
地球の形成/春の林/ヘルンリ小屋/竹の水/サボテンおじさん/モモの宇宙
◆モロッコの壺
地の果て/夜中のアトラス越え/イーネー/フェズの壺
◆インドで石拾い
路上の石/砂漠の石
◆アタカマ砂漠の旅
-砂漠にて
ナスカの地上絵/アタカマの八ヶ岳/人はパンのみに/トラック野郎/砂漠の虫/Mr.Been/グアナコ道/花園にて/フレイリーナの壺
-街にて
町の砂漠/岩盤事故切手/折り畳みパン/卵のおばさん/バジェナールの犬/教会の大道芸人/サンティアゴの紀伊國屋/ディオールおばさん/裸族/置いてきた石
◆生きものたちの地上
ケニアでゾウを見た話/ゾウのチョビー/ゾウの骨/クジャクの羽/ツバメの空/蝶の里
◆ネパールの音
光の交信/バス停の似顔絵師/車掌の合図/ガンドルンの雹/クロのパン屋/イエスタデイワンスモア/石のチョータラ/祖母のラジオ/魚辰の夢/夜明けのプーンヒル/はためくタルチョー/ヤクのチーズ/荷揚げのポーター/ラバの鈴/サランギの音色/おばさんの法螺貝/チベットのおりん/パラダイスバード/サイの地響き/サラノキの下で/アリの石/ディディとブバ/チベタンブックショップ/トゥンバの魔法/マニ車とお経
◆ニューカレドニアの光
コウモリの毛/蚊の館/マドレーヌの滝/背の光
滞在国・都市名一覧
おわりに