著:稲葉俊郎 版元:扶桑社 P256 四六判ハードカバー 2022年6月刊
人間は自らの「弱さ」を忘れ、何でも思い通りにできるようふるまってきたが、その過剰な虚勢を思い出させたのがウイルスだった。あらゆるものに対等な「いのち」を受け容れ、弱さを共有へと働かせる。たたかいからは降り、いのちを輝かせる生き方を探る。
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【内容】 *版元サイトより
感染症、戦争、災害、孤独……
不安で覆われた世の中に必要なのは
「いのち」の居場所をつくること――
軽井沢病院・院長として「すべての『いのち』が輝ける場所づくり」を始めた著者が語る、
これからの医療・社会のあり方とは!?
「ウイルス」というのは人間側が便宜的につけた名前でしかなく、すべては「いのち」なのです。「いのち」こそが、自然を満たしているのです。今は「いのち」の力や働きを中心にした世界へと移っていく時代の過渡期だと思います。社会が「いのち」あるものになるために、自然界にある「いのち」の力こそが、芯となり軸となり核となって移行していくでしょう。先人としての死者たちから多くのことを学びながら、見通しがない先に一条の光を見つけ、自分のいのちを輝かせて新しい未来へと踏み出していく。社会と無関係に動くのではなく、社会の一員として責任と覚悟を持って生きていく。現代はまさにそうした分岐のY字路に立っているのではないでしょうか。(「まえがき」より)