著:榎本空 版元:岩波書店 P222 四六判ソフトカバー 2022年5月刊
同時代的な苦しみに目をふさぐのではなく、イエスの言葉を生きたものとしていまの現実を見ること。それは社会から虐げられてきたアメリカの黒人が、何代にもわたり繋いできた〈声〉だ。その教えは肌の色や国籍を超え、自分の道を求める者には届いていく。
書評書きました → https://note.com/komaweb20/n/naef6359f1170
【目次】 *版元サイトより
プロローグ
第Ⅰ部 400Years
1 褪せた本
「キリスト教神学とは解放の神学である」
2 秘密のトンネル
「マルコムを忘れてしまえば、私たちはキングまでも誤って記憶してしまうぞ」
3 土曜日の霊性
「スマートなのは、携帯電話だけでいい」
4 タワーと闘え
「でもペテロは誰なの。あなた?」
第Ⅱ部 Find Your Voice
5 アリマタヤのヨセフ
「黒人以外の人間が、黒人の背負ってきた苦しみや痛みを理解するのは難しい」
6 自分の声
「説教できないものを書きたくはない」
7 最後の授業
「もし何かを始めたなら、もう後戻りすることはできない」
8 誰にも言わないと言ったけれど
「憎しみは担うに重すぎる荷物となる」
9 コロナ禍の覚書
「世界の救済は、不順応にかかっている」
エピローグ
謝辞
参考文献・解説