


著:安達茉莉子 版元:三輪舎 P192 B6変形判仮フランス装 2022年9月刊
周りに「なんとなく」置いたものが、実はあなたを損なっているかもしれない。ほんとうに好きなもの、服、おいしいと感じた食べもの…そこからはじめることで、それはあなたという人間、引いては人生を変えていくのだ。
【内容】 *版元サイトより
これは、ひとりよがりの贅沢ではない。ひとの日常、ひとの営みが軽視される日々にあらがう、意地なのだ。
日常において、とても些細なことだけれど、気にかかっていること。タオルやシーツ、ゴミ箱、セーター、靴、本棚……。これでいいやで選んできたもの、でも本当は好きじゃないもの。それらが実は、「私」をないがしろにしてきた。淀んだ水路の小石を拾うように、幸せに生活していくための具体的な行動をとっていく。やがて、澄んだ水が田に満ちていく。――ひとりよがりの贅沢ではない。それは、ひとの日常、ひとの営みが軽視される日々にあらがう、意地なのだ。それが“私”の「生活改善運動」である。
手づくりのZINEとしては異例のシリーズ累計五千部を記録した大人気エッセイ『私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE』を、5万字の書下ろしとともに再構成。待望の単行本化!
構成
(私の)「生活改善運動」とは―はじめに
(私の)生活改善運動の師匠たち / 人格否定を伴わない生活の改造
新しいことが起こるとしたら―新生活編
住むこと・暮らすこと / 新生活の始まり / 人生は選択の連続?
本棚は生活必需品?―本棚編
本棚をつくろうと思ったきっかけ / 理想の本棚とは一体なんだろう
本棚づくり、実践編 / できあがった本棚、DIYをすることの意味
本棚が家に来てどうなった? / 「こころの底ふかく沈むもの」
食べることは生きること?―食事編
食は私から自由を奪う? / 変化と水筒/器を買う / 私を自由にする料理
自由になるとは / おいしいと感じること / 食べること、生きること
魂の一番外側―服にまつわるロスト&ファウンド編
「ボロ」とはなんだろう / で、何を着ればいいんだろう
「良い生地」の服 / 服が好きなひとたち / 買いもの行動を変える
そしてアナザーワールド/服をつくる / 完成へ / 自分の手で美しいものをつくる
砕けた欠片、小さな旅、楽園―生活〝回復〟運動編
ブロークンミラー(文字どおり)/ 部屋からの逃避 /「浄化」
母の生活 / 生活“回復”運動 / “制作”改善運動 / 楽園・壊れた欠片を拾って
幸せなほうを選んでいく―おわりに
日々の化石―あとがき