構成・インタビュー:刈谷政則 編集:永岡綾 コラム執筆:林綾野 版元:ブルーシープ P560 B5判ソフトカバー 2023年5月刊
24歳の時自費出版した写真詩集『絵本』からはじまり、谷川さんは数多くのアーティストとともに「絵本」を制作してきた。異なる個性が出合うところに生まれる面白さ、緊張感。そのすべてを多くの図版とインタビュー、コラムで構成した保存版。ゴツイがとてもよい本文デザイン。
【内容】 *版元サイトより
「絵本は楽しい!」
この真っすぐなひとことは、谷川俊太郎さんが本書『谷川俊太郎 絵本★百貨典』の巻末に寄せた言葉です。詩人として知られる谷川さんは絵本の名手でもあり、約70年におよぶ創作活動の中でバラエティ豊かな絵本を数多く手がけてきました。本書は、そんな谷川さんの絵本にまつわる展覧会「谷川俊太郎 絵本★百貨展」(2023年4月12日−7月9日 PLAY! MUSEUMほか)の公式図録であり、展覧会では紹介しきれなかった絵本を含む、全タイトルを網羅した決定版です。
1956年に当時20代の谷川さんが自費出版した『絵本』から、2023年の最新作『ここはおうち』まで、全172作を豊富なビジュアルとともに紹介。谷川さんにとって思い出深い作品や、ロングセラー作品、また絵本業界に新風を吹き込んだ金字塔的作品について、谷川さんへの大量のインタビューを収録しています。
ページをめくると172冊の絵本が時系列に現れます。それはまるで始まりも終わりもない、無限の絵巻を繰るかのよう。斬新なコンセプト、ドキッとさせられるテーマ、前衛的ともいえる多彩な表現……めくるめく谷川絵本の世界に私たちは何を見出すでしょうか―。絵本の歴史? 作家の人生? いいえ、そこには今を生きることのおもしろさと、未来への光が広がっています。