著：多賀盛剛　版元：ナナロク社　P136　A5変形判ハードカバー　2023年6月刊 この人はこれまでどこにいたのだろう。原始時代に生まれた人が歌を詠めばかくやといった歌で、歌集と思って読むといい意味で裏切られる。「ある」という存在への意識、くるしさのようなものが延々綿々と続いていく。デザイナー・挿画の鈴木千佳子さんの解釈がとてもよい。