



文:梨木香歩 器:鹿児島睦 版元:ブルーシープ P68 A5変形判ハードカバー 2023年10月刊
陶芸家の鹿児島睦さんの新作の器に、作家の梨木香歩さんがお話を書いた。一瞬のインプロヴィゼーションのようでありながら、リフレインが神話的で心に残る。造本も素晴らしく、大切にしたくなる本です。
【内容】 *版元サイトより
「陶芸家の鹿児島睦さんの展覧会が開かれます。新作の器を見て、そこからお話を作っていただけませんか」
依頼を受けた作家の梨木香歩さんは、色や形のさまざまな器に草花に馬や象、蛇などの生き物が描かれた200点の作品を1枚ずつ、何度も繰り返し見ながら物語を紡ぎました。梨木さんの物語を受け取った鹿児島睦さんは、何度も読んで反芻し、ラストシーンに新しい1枚を制作しました。
このようにして生まれた本です。水たまりを見つけのぞき込む馬のように、水たまりに棲む蛇に、会いにいってください。