






著:齋藤陽道 装丁:名久井直子 版元:暮しの手帖社 P144 A5変形判ハードカバー 2023年11月刊
それぞれ並び立つうつわ。それはひとつにはなれないけど、並んで立ち、同じものを見ることで生まれる幸せがある。わからないものはわからないまま、それでもよい。さびしさと決意が入り混じったようなタイトルもいいなぁ。
【内容】 *版元サイトより
手話をことばとして生きる写真家・齋藤陽道さんの人気連載が一冊になりました。
齋藤さんは「聞こえる家族」に生まれたろう者、妻のまなみさんは「ろう家族」に生まれたろう者。そんなふたりの間には、聞こえる子どもがふたり――。
一家は、それぞれの違いを尊重しながら、手話で、表情で、体温で、互いの思いを伝え合います。本書は、美しい写真とともに紡がれた育児記であり、手話でかかわり合うからこそもたらされた気づきと喜びの記録です。
[目次]
はじめに ことばの光る道を築く
星の情景
痛みを拡げて
ことば以前の声
父の視点
すべての始まり
あまたのカケラ
ことばをまっとうする
世界と調和するとき
身体にたたえていることば
ナマモノのことば
名前から生まれる世界
熊本に越して
世界とつながっていることば
関係性の結晶
幸福な空白
ゆるくしめて、ゆるくほどいて
ケンカしよう
うれしい体よ、おやすみ
働くということ
ひさしぶり
水中のことば
マチズモ脳と家事
安心感の表れ
仲間として共に
祈りのひとしずく
あとがき