



著:大崎清夏 版元:twililight P168 B6変形判ソフトカバー 2024年3月刊
一六年ぶりのひとり暮らしをきっかけに、詩人は日記をつけはじめた。自分にまっすぐ向き合う言葉が、それを読む誰かの心にしみわっていく。私を運転するのは私。さて次はどこに行こうか、何をしようか。
【内容】 *版元サイトより
中原中也賞受賞詩人・大崎清夏による初めて丸ごと一冊日記の本。
“出会っても出会っても、歳をとればとるほど、自分のことをどこから話せばいいかわからない感じになっていくのだろう。だから深い関係がほしいのかもしれない。だから日記なんか書くのかもしれない”
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「ほんとうにひとりのひとり暮らし」を機に、日記をつけ始めた詩人。
島での免許合宿、ソロハイク、初めてのドライブ……
40代の広すぎる道を、確認しながら自分で運転してゆく日々が始まった。
“たぶん私はいま、自分の外に出ていきたいのだろう。
風で道の脇に落ちた、小枝のようなものになりたいのだろう。
そういう私自身を、じっくり引き受けてやりたいと思う”
“忘れたくないことも、忘れがたいことも、早く忘れたいことも、日記に書いてしまえば、安心して忘れられる。すべて忘れても何ひとつ忘れることなんてないことを、日記を書くことは慰めてくれる”
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《目次》
ある冬
春と夏
合宿
立秋まで
ソロハイク
運転しない日々
珠洲へ
奥会津へ
南伊豆へ
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