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橋本倫史/観光地ぶらり

2,750円

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著:橋本倫史 版元:太田出版 P384 四六判ハードカバー 2024年3月刊 観光地には、日本人の集合的な無意識が現れている。ただ通り過ぎることなく、そこで立ち止まってその地で生活する人の話を聴くことで、この国の人が追い求めてきた、時代ごとの生きるよろこびが浮かびあがる。佇むはやさで書かれたノンフィクション。 【内容】 *版元サイトより 話題作『ドライブイン探訪』の著者が、各地の「観光地」を巡り、日本の近代の歩んできた足跡をたどる傑作ノンフィクション・エッセイ。旅とは、生活とは、歴史とは、世界とは、生きることとは。 絶景のなかに、何を見るか。 わたしたちの目は、絶景を見慣れている。どんなに美しい景色でも、1時間、2時間と見惚れることは稀で、しばらく眺めたあと、写真を撮って立ち去る場合がほとんどだ。わたしたちは、ちゃんと景色を見つめられているだろうか? 絶景を前に立ち止まり、目を凝らすことで、見えてくる姿がある。じっと耳を澄ますことで、聴こえてくる声がある。そんな偶然の出会いに、「ささやかな未知」が詰まっている。ここではないどこかに、わたしとは違う人生を生きている誰かがいる。そんな誰かを想像することは、世界に触れようとすることであり、それこそが「観光」なのではないかと、僕は思う。(「あとがき」より) 【目次】 プロローグ わたしたちの目はどんなひかりを見てきたのだろう? 道後温泉 いつか旅は終わる 竹富島 人間らしさを訪ねる旅 摩耶山 ひとつひとつの電灯のなかにある生活 猪苗代 結局のところ最後は人なんですよ 羅臼 人が守ってきた歴史 横手 店を選ぶことは、生き方を選ぶこと しまなみ海道 昔ながらの商店街にひかりが当たる 五島列島 世界は目に見えないものであふれている 広島 この街にいた誰かを思い出す 登別・洞爺 絶景、記憶をめぐる旅 あとがき

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