著:大崎清夏 版元:青土社 P256 四六判ソフトカバー 2024年3月刊
最近、活動の幅を広げている大崎清夏さんの根っこともいえるみずみずしい詩のことばを、著者初の集成として刊行した一冊。第一詩集『地面』、第二詩集『指差すことができない』、第三詩集『新しい住みか』を収録。日記やエッセイから入った方にも。
[目次]
◎地面
地面
窓を拭く人
熊の里
わたしは朝日が眩しくて……
微風も光線も
私たちは、流れるを、川と呼ぶ。
山をくだる
ははの交代
春と粉
ひゅーじ・ぱーく
あとがきにかえて 四〇年といま
◎指差すことができない
指差すことができない
ラ・カンパネラ
ワンダーフォーゲル
森がある
適切な速度で進む船
ここにないものについての感情
らくだは苦もなく砂丘になる
夜が静かで困ってしまう
知らない人と話す
スナックみや子
暗闇をつくる人たち
ぜんぶのはらになったあと
ゆっくりと流れる世界の粒子
うるさい動物
天地
テンペルホーフ主義宣言
四つの動物園の話
ハレーションの日に
◎新しい住みか
アブー
謝肉祭
ミンミン
炊飯器
テロリストたち
次の星
港
野生の鹿
セシル
水場
月光
エレナ
うまれかわる
空き家
黙祷
気球
ウムカ
ネズミちゃんは酔っぱらっている
永遠と一日
海に帆をしまう
解説 地面からはじまる連帯 斉藤 倫