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新澤克憲/同じ月を見あげて ハーモニーで出会った人たち

2,200円

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著:新澤克憲 版元:道和書院 P272 四六判ソフトカバー 2024年4月刊 精神疾患を抱える人のための就労支援施設「ハーモニー」。その場所から社会を見れば、彼らがいかに「いなかったことにされているか」がよくわかる。「心の病」を持つ者たちの傍にいた著者が語る、皆のほんとうの顔。 【内容】 *版元サイトより 「幻聴妄想かるた」で知られる「ハーモニー」は、精神疾患を抱える人のための就労支援施設。 町の中を「普通の」人と行き交いながら、口をつぐみ、「いなかったことにされた人たち」…… 精神障害者のほんとうの暮らしと思いを、支援者が語り始める。 この本と、新澤さんのこと -齋藤陽道 私たちは、いつ、どのように崩れるかわからない、やわらかくて繊細な弱さを含んだ砂の家なのだ。 砂の家をめぐって厳しい現実を見つめる新澤さん。崩れる砂をともに掬い集め、ともに直し、コツコツと関係を築いていく。 不意に訪れた悲しき日もごまかさず描く。それでも日常はやってくる。何気ない日常のかけがえなさを深く噛み締めた人にしか表せない描写によって、登場するみんながふしぎなほど近しくなる。そうして、自分自身の抱える弱さをも愛でたくなる。 ■目次 プロローグ――ハーモニーへ Ⅰ はじまり 1 哲也さんのギター 2 香風荘 3 私の居る場所 Ⅱ 転機 4 幻聴妄想かるた 5 幻聴妄想かるた その二 Ⅲ ハーモニーの日々 6 余生とアップルパイ 7 良太さんと煙草屋の夫婦 8 Mr.チャーリー☆スター 9 水平の虹 10 失踪の心得 11 大きな地震のあとで Ⅳ 家族の風景 12 進さんの乾電池 13 私のお墓のまえで 14 母の名前を書く 15 父たちと戦争 エピローグ――永島愛生園に

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