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著:辻山良雄 版元:朝日出版社 装丁:寄藤文平+垣内晴(文平銀座) P360 四六判ソフトカバー 2024年6月4日刊
「同じ仕事をしているもの同士が存分に語ることで、その仕事の本質まで辿り着くことができるのではないかと考えました。本屋をめぐる話はこれまでにもたくさんありましたが、わたしはその仕事をしている当事者として、そこにはまだ十分に語られていないことがあると思っていたのですね――」(「はじめに」より)
スタジオジブリの雑誌『熱風』で連載していた「日本の『地の塩』をめぐる旅」が本になりました。日本各地でわたしと同じように本屋を営んでいる仲間に会いに行った、約一年間のドキュメント。この社会で自分の足で立ち、自分らしく生きていきたい人には、ひとつの灯りになるような本になったと思いますが、こうした本は、自分一人では作ることができなかったでしょう。
とにかく、ここに登場するみなさんの言葉が面白い。読み終えるころにはきっと元気がでる、少し偏屈、でも愛すべき本屋を訪ねる旅です。
*Titleで『しぶとい十人の本屋』をお求めの方には、特典として「本をめぐるほろ酔いトーク――俺はあの時、一生分のブロッコリーを食べた」を差し上げます。北書店・佐藤雄一さんと、『熱風』連載時のご担当・菊池拓哉さんとの、本には収録できない話一万字。
*Titleでは、5月24日(金)からの先行発売となります(全国の書店では6月4日発売です)。
【目次】
はじめに
1 気がつけば、自分の仕事がわからなくなっていた
2 もう生活そのものがどっぷりと本屋/走る本屋さん 高久書店・高木久直さん
3 自分の椅子を見つけた人/市場の古本屋ウララ・宇田智子さん
4 ほっとけないみのるさん/長谷川書店・長谷川 稔さん
◆コラム・旅の合間に1
5 「あまのじゃく」の真意/誠光社・堀部篤史さん
6 ふたりの、独立という旗/ON READING・黒田義隆さん、杏子さん
7 本の未来が長野にあった?/ブック・コーディネーター・内沼晋太郎さん
◆コラム・旅の合間に2
8 「鈍」で「素人」な四十三年/定有堂書店・奈良敏行さん
◆コラム・旅の合間に3
9 生きるかなしみ―そしてよろこび/北書店・佐藤雄一さん
おわりに