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他なる映画と1(写真左)
¥2,750
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他なる映画と2(写真右)
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いま、もっとも「批評」の対象となる映画監督・濱口竜介。自らが感じる「映画の深み」を他人と共有できるよう語りつくした映画講座集成『他なる映画と1』、自ら文章を書き、映画の原理を追いかけた映画批評集成『他なる映画と2』。
【内容】
1巻目の「映画講座」篇には、仙台・神戸・鎌倉・ソウルなどで開かれたレクチャーをまとめる(すべて初活字化)。映画史上の傑作・名作はいかに撮られてきたのか、その作劇と演出と演技へと迫る。2巻目は「映画批評」篇として、映画をつくりながら折々に発表してきた作品レビューや映画をめぐる論考・エッセーにくわえ、日本語未発表原稿や書き下ろし2篇(7万字に及ぶブレッソン『シネマトグラフ覚書』論ほか)も収録する。映画監督は、映画の何を見ているのか、ここにつまびらかになるだろう。
【目次/『他なる映画と1』】
まえがき
I
他なる映画と 第一回 映画の、ショットについて
他なる映画と 第二回 映画の、からだについて
他なる映画と 第三回 映画の、演技と演出について
II
偶然と想像
偶然を捉えること
III
改心を撮る――エリック・ロメールからフリッツ・ラングへ
復讐を描く――黒沢清からフリッツ・ラングへ
運命をつくる――フリッツ・ラングからエドワード・ヤンとクリント・イーストウッドへ
IV
複数の複数性――侯孝賢『悲情城市』
同期・連動・反復――小津安二郎『東京物語』
【目次/『他なる映画と2』】
I
あるかなきか──相米慎二の問い
映画におけるISAウィルス問題に関する研究報告
ロメールと「死」にまつわる7章
II
『東京物語』の原節子
アンパン――『麦秋』の杉村春子
理想的な映像――『海とお月さまたち』の漁師さん
III
永遠のダンス、引力と斥力の間で――エリック・ロメール『我が至上の愛 アストレとセラドン』
「結婚」というフィクション――ジョナサン・デミ『レイチェルの結婚』
ただショットだけが――小津安二郎『鏡獅子』
too late, too early――ジョン・カサヴェテス『トゥー・レイト・ブルース』
力の前で――マノエル・ド・オリヴェイラ『家族の灯り』
ある演技の記録――ユベール・クナップ、アンドレ・S・ラバルト『ジョン・カサヴェテス』
〈世界〉を鍛造した男 あらゆる忘却と想起のために――エドワード・ヤン『牯嶺街少年殺人事件』
もぞもぞする映画(のために)――ティエリー・フレモー『リュミエール!』
曖昧さの絶対的な勝利――クリント・イーストウッド『15時17分、パリ行き』
身体をまさぐる――ジャン゠リュック・ゴダール『イメージの本』
どうやって、それを見せてもらうのか――ペドロ・コスタ『ヴィタリナ』
かわいい人――ギヨーム・ブラック『女っ気なし』
愛の映画――レオス・カラックス『ポンヌフの恋人』
The Art of Preparation――三宅唱『ケイコ 目を澄ませて』
希望は反復する――『エドワード・ヤンの恋愛時代』
ためらいの技術――小森はるか監督特集に寄せて
IV
手紙についての手紙
彼方への手紙――瀬田なつき『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』公開に寄せて
共に生きること――梅本洋一さんの言葉
あの街、この街――柴崎友香、相米慎二
三宅唱監督への10の公開質問――『きみの鳥はうたえる』をめぐって
遭遇と動揺――あるいは、蓮實重彦の「聞く視線」
曖昧な映画の書き手――アンドレ・バザンと俳優の声
聞くことが声をつくる――小野和子『あいたくて ききたくて 旅にでる』に寄せて
物語りについて
孤独が無数に、明瞭に
V
ある覚書についての覚書――ロベール・ブレッソンの方法
あとがき
索引