



著:ヴァージニア・ウルフ 画:ヴァネッサ・ベル 訳:片山亜紀 版元:エトセトラブックス P176 四六判ソフトカバー 2024年7月刊
ウルフは、その出発点からウルフだった――彼女の最初の短編集を、刊行当時のまま、姉ヴァネッサ・ベルの版画とともに完全収録。訳者の詳細な解説も読みごたえ有。すでに「フェミニズム」がここにあった。
【内容】 *版元サイトより
永遠のフェミニスト作家、ヴァージニア・ウルフが
自分で編んだ唯一の短編小説集。
彼女の真摯な「叫び声」を、100年後の今そのまま読む。
ウルフの最初の短編集を、1921年刊行当時のまま、姉ヴァネッサ・ベルの版画5点とともに完全収録。最良のガイドとなる、翻訳者の片山亜紀による詳細な注・訳者解説付。
【収録作】
ゴースト・ストーリー「幽霊たちの家」
フェミニズム冒険活劇「ある協会」
都市のある一日を描く「月曜か火曜」
その後の長編に連なるメタフィクション「書かれなかった小説」
音楽のスケッチ「弦楽四重奏」と色彩のステッチ「青と緑」
草花と人々とカタツムリのコラージュ「キュー植物園」
フェミニズム小説であり評論でもある傑作「壁のしみ」
――ウルフの原点であり、その後の長編にも連なる真摯で切実な全8編。