


著:永井玲衣 版元:講談社 P288 四六判ソフトカバー 2024年7月刊
世界には、まだ充分に受けとめられていないことがたくさんある。意識しなければそのまま流れてしまいそうな日常の瞬間を、永井さんはよく見てその中で考えた。身体を伴った思考、それを書き留めるやわらかい言葉、この世界をより生きるための哲学エッセイ。
【内容】 *版元サイトより
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見ることは、わたしを当事者にする。
共に生きるひとにする。
世界をもっと「よく」見ること。その中に入り込んで、てのひらいっぱいに受け取ること。
この世界と向き合うための哲学エッセイ。
わたしはどうやら、時間が流れていくにしたがって、
何かが消えるとか、失われるとか、忘れられるということがおそろしいらしい。
ここに書かれたもの。その何倍もある、書かれなかったもの。
でも決してなくならないもの――。
生の断片、世界の欠片は、きかれることを待っている。じっとして、掘り出されることを待っている。