著:岡野大嗣 版元:実業之日本社 P160 B6変形判ソフトカバー 2024年8月刊
あらゆる生命が躍動する夏は郷愁を誘う季節だが、そうした「サウダージ」な気分が、この本全体には充溢していて遠い気持ちになる。とある街の夏を短歌と散文で綴った本書は、どこを切っても岡野さんといった、彼の世界感が味わえる一冊だ。
【内容】 *版元サイトより
“どこにでもある眺めとここにしかない眺めが交錯する”
これまで取りこぼしてきた日々の感情を忘れないために短歌を詠む、人気歌人・岡野大嗣さん初の短歌×散文集です。
さまざまな場所をテーマに、
短歌を詠むときのまなざしから生まれた散文とたね(短歌が出来上がる前のメモ)、150首の短歌をもとに、〈夏のとある街〉を作りました。
今まさにその場所にいるような、その場所とつながっているような感覚になれる新しい本。
さまざまな場所と出合いなおすことで、
短歌と散文、感情が響き合って、懐かしさとともに新しい風景があふれだします。
ぜひ、短歌の世界と歌人のまなざしを追体験しながら
うたとたねをヒントに、夏のとある街の地図を心に描いてお楽しみください。
※装画・挿絵:中村一般さん