著:堀静香 版元:百万年書房 P182 四六判ソフトカバー 2024年8月刊
非常勤の国語の先生。だからこそ学校の持つくだらなさを「くだらない」と言えるし、その強い引力からは比較的自由でいられる。堀さんは今日も、がっこうはじごくとつぶやきながら、少し離れた立ち位置で、そこにいる。
【内容】 *版元サイトより
学校って変な場所だよね
生徒はつまらない校則を守る。教員はつまらない装いをする。お互いが茶番劇であることを承知のうえで、多くの教室はそうやって均されている。
学校ぎらいだった大人と、学校ぎらいの子どものためのエッセイ集ーー。
【目次】
あなたの話
とびきりのくだらなさで
とても気楽で
ひらかれている
名前がある
安心できてつまらない
ちいさな箱
いまここで
ふたりの幽霊
たったひとりに
問い直す
先生じゃない
雑談なんて
止まり木から
学校という引力
口が悪い
だれとしてそこにいるのか
とりどりのコートと赤い耳
春の匂いがわからない
あとがき