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著:エーリヒ・ケストナー 訳:酒寄進一 版元:岩波書店 P350 A5判ハードカバー 2024年8月刊
ナチスに睨まれた作家でありながら、戦時中ドイツを離れることがなかったケストナー。第三帝国の馬鹿らしさ、戦中の日常を、シニカルな批評家でもあった彼はどう見たか。青い束見本に綴られた日記の全訳。解説も詳細。
【内容】 *版元サイトより
「決めたぞ。戦時下の日常で起きた重要なことを、きょうからひとつひとつ書き残すことにする。」(一九四一年一月十六日)――戦時下に密かにつづられた日記。第三帝国の下劣さ、馬鹿らしさを批判し、空襲や迫害など戦争の中の日常を鋭い観察眼で描いたこの記録から、今わたしたちは何を読み取ることができるだろうか。
【目次】
一九四一年の日記
一九四三年の日記
一九四五年の日記
編者解説……………スヴェン・ハヌシェク
テキストの成立史とこのエディションについて……………ウルリヒ・フォン・ビューロー
訳者あとがき
参考文献
人名索引