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著:小山田浩子 版元:twililight P272 四六判ソフトカバー 2024年9月刊
うれしいときも泣きたいときも、腹が立って仕方がないときも、お昼ご飯はいつも生活の近くにある。どこかの店に入り、注文した品を食べているあいだは、おいしい食事も生きていることも一緒にあって、それは書き残しておきたいことなのだ。
【内容】 *版元サイトより
広島在住の芥川賞作家・小山田浩子の初めての食エッセイ集。
月に 1 回くらいどこかへ出かけてお昼ご飯を食べながら考えたこと。
“誰だってお昼を食べるし、その場所は自由に決めていい”
見たこと感じたことを書いていくうちにどんどん虚実が混ざって、 エッセイでありながら私小説でもあり、でも、確かに体感したこと。
“誰もがハッピーなアワーを過ごす権利がある、 それを忘れないようにする。 ちょっと酔っている、でもまだ普通に歩ける。”
“暗くなったり考えこんだり泣けたり、調子に乗って失敗したりもする 日々ですが、お昼ご飯がある程度おいしく楽しく食べられたらありがたい、 大丈夫だ、と感じます。どこで生まれても、暮らしていても、誰もが食べたい ようにお昼ご飯を食べられる世界であるよう、強く願っています。”