




著:甲斐みのり 版元:mille books P192 四六判ソフトカバー 2024年10月刊
いつもと違う風景を見て、いつもと違うものを食べ、クラシックなホテルに泊まり、記憶を留める愛らしいものを買って帰る。そうした日常を照らすあかるい旅の時間を書いた33の随筆。書くことで、その旅も深まっていく。
【内容】 *版元サイトより
文筆家 ・甲斐みのりの人気エッセイシリーズ第3作のテーマは旅
シリーズ最終作にして最高傑作が完成! 集大成といえる名随筆集
【心ときめく旅のたのしみを優しい筆到で丁寧に綴った33の旅物語】
旅して綴る楽しさを発見した幼い頃の大切な夏旅の記憶。
ずっと憧れていたパリが教えてくれた町歩きの楽しみ。
日本各地の伝統工芸の魅力と職人たちとの心温まる交流。
人生を変えてくれた名建築・クラシックホテルとの出会い。
各地を旅して土地土地の隠れた魅力を真摯に探求し掘り下げてきた著者だから描ける本当の旅の楽しみ。
各地を旅して、さまざまな題材で綴ってきた。私が愛してやまないものや場所や人は、最初は多くの人が関心を示すものではなかったが、自身の心に従い、好きなものを追い求めていった。この楽しさを理解してくれる人がいるはず。そう信じて旅を続けているうちに、次第に私の“好き”に共感する人の輪が広がっていった。(『旅の始まり』より)
【目次】
旅の始まり/町歩きの楽しさを教えてくれたパリ/桜を想うとき/お茶淹れたよ/静岡おでんの記憶/第二の故郷・田辺 ティーソーダとベルガモット/ただいまと言える町/この世界の片隅に/松本民芸家具/美濃和紙/伊賀組紐/駿河和染/常滑焼/飛騨さしこ/浜松張子/こけしの旅/お茶っことこけし/東北の郷土玩具/伊勢木綿/伊勢型紙/尾張七宝/町歩きのすすめ/名建築に魅せられて/旅先はクラシックホテル/憧れのハトヤホテル/各駅停車の旅/豊橋の水上ビル/富士山の麓で/ねむの木学園と宮城まり子さん/旅と音楽/あれから十年も/旅の終わりに