{{detailCtrl.mainImageIndex + 1}}/4

星野智幸/ひとでなし

3,190円

送料についてはこちら

著:星野智幸 装画・挿画:三好愛 版元:文藝春秋 P640 四六判ソフトカバー 2024年10月刊 一言ではいえない大変な本です。主人公の小学生からいまに至るまでの精神史を辿り、それにその時々に起きた社会的事件が重なり合う、一冊の中に世界がある本。家族の在り方、性自認の問題など、今日的なトピックも絡み、読んでいるあいだ自らを省みずにはいられない。めちゃくちゃ面白かった。 *著者サイン入りの本は売り切れました 【内容】 *版元サイトより 嫌な気分は何もかもノートにぶちまけて、言葉の部屋に閉じ込めなさい。  尊敬するセミ先生からそう教えられたのは、鬼村樹(イツキ)が小学五年生の梅雨時だった―― 「架空日記」を書きはじめた当初は、自分が書きつけたことばの持つ不思議な力に戸惑うばかりの樹だったが、やがて生きにくい現実にぶち当たるたびに、日記のなかに逃げ込み、日記のなかで生き延び、現実にあらがう術を身に着けていく。 そう、無力なイツキが、架空日記のなかでは、イッツキーにもなり、ニッキにもなり、イスキにもなり、タスキにもなり、さまざまな生を生き得るのだ。 より一層と酷薄さを増していく現実世界こそを、著者ならではのマジカルな言葉の力を駆使して「架空」に封じ込めようとする、文学的到達点。

セール中のアイテム