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著:佐野洋子 版元:港の人 P112 四六変形判ソフトカバー 2024年11月刊
戦争がはじまって大変な時も、兄さんや弟が死んで悲しい時も、父さんと母さんは、また「あれ」をやっていた――とてもシンプルで、業が深く、短い話だけど長い時間が流れる二つの話。やるせないけど、こわごわ何度も覗き込んでしまう本。
【内容】 *出版社ウェブサイトより
『100万回生きたねこ』『おじさんのかさ』『わたしのぼうし』など、たくさんの人に愛され続けている名作絵本を数多く生み出した佐野洋子。
一方で、『私の猫たち許してほしい』『シズコさん』『神も仏もありませぬ』などリズミカルな文体で人生の本質を突くエッセイも多数執筆し、どれも高い評価を得た。
本書は、1990年代に少部数刊行された、隠れた名著二冊を一冊にまとめての復刊。
繊細なエッチング作品と、赤裸々かつ切実きわまることばで、生と性をたずさえ生きる人間の姿を描く自伝的物語が、ここによみがえる。
本書は、『女の一生 I メリーさんの絵本No. 36』(トムズボックス、1992年)および『女の一生 II メリーさんの絵本NO. 48』(トムズボックス、1994年)を1冊にまとめたものです。
解説 江國香織「最初のページと最後のページのあいだに」
装幀 有山達也・伊藤実桜(アリヤマデザインストア)