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鶴見俊輔/アメリカ哲学

3,960円

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著:鶴見俊輔 版元:編集グループSURE P400 四六判ハードカバー 2024年12月刊 1950年、27歳の鶴見が発表した本書は、半世紀を超え読み継がれる思想家の主著となった。アメリカの思想の根幹にあるプラグマティズム。自身の複雑な経験も重ね合わせ、明快な言葉づかいで書かれた、思想と行動の出発点。 【内容】 *出版社ウェブサイトより 戦後の連合国軍の占領下に置かれた時代に、27歳の鶴見が発表した本書は、半世紀を超え、さまざまな世代の多くの読者に読み継がれてきました。明晰な言葉づかいによって、鶴見さんの思想と行動の出発点が凝縮された形で語られる、いまでは古典的とも呼びうる著作です。  本書は、19世紀後半(1870年代)、米国マサチューセッツ州ケンブリッジの街で、チャールズ・パース、ウィリアム・ジェイムズ、オリバー・ウェンデル・ホウムズ(Jr.)といった青年たちがつどう「形而上学クラブ」という私的な集まりのことから語りだしています。やがて「プラグマティズム」として知られる哲学上の考え方は、ここでの自由な討論のなかから生まれ出たものなのでした。  後年、日米戦争の迫る1930年代後半、鶴見さんも米国の当地に16歳で留学し、ハーヴァード大学哲学科で学びはじめます。日米開戦後には「アナキストの敵国人」として留置場に拘束され、そこの便所で深夜にジェイムズの哲学についての論文を執筆する、という経験もありました。さらに収容所での抑留を経て、彼は「交換船」で戦時下の日本に帰ってきます。このような自身の稀有なる体験も下敷きに、鶴見さんのプラグマティズム理解は、歴史的な広がりを帯びながら深められていきます。  巻末には、『鶴見俊輔伝』の著者・黒川創による「解説」を新たに加えます。これにより、鶴見俊輔『北米体験再考』(岩波新書)、プラグマティズムの誕生と継承をめぐる米国の精神史『メタフィジカル・クラブ』(ルイ・メナンド著、ピューリツァー賞受賞)、鶴見俊輔『たまたま、この世界に生まれて──半世紀後の「アメリカ哲学」講義』(編集グループS U R E)など、後継の著作や研究成果なども視野に収めて、本書の理解の一助としていただけるかと存じます。

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