new




著:伊藤春奈 版元:講談社 P256 四六判ソフトカバー 2025年3月刊
ここには、ふたりのための椅子がある――歴史年表では語られていなくても、かつて結婚ではないパートナーシップを選んだ女性たちがいた。偏見に抗い、まだ名づけられていない自分たちの関係を護りぬいた人生。その歩みを辿りながら、いまを省みた本。
【内容】 *出版社ウェブサイトより
彼女たちの涙の意味が、ふとわかる瞬間がある。
明治・大正・昭和――およそ100年前、結婚ではないパートナーシップを選びとった女性たちがいた。
残された数少ない資料と貴重な証言を手がかりに、その知られざる歩みをたどる。
「「女性」を歴史に残すこと、歴史のなかの生活が軽視されがちなこの社会で、ふたり暮らしを実践した人たちの、消えそうな足跡をたどってみたい。」
【目次】
序章 ふたりだけの部屋で生きる
第1章 語られなかったふたり暮らし――人見絹枝と藤村蝶
第2章 帝国日本とふたり暮らし――飛行士たち
第3章 主従関係とふたり暮らし――五代藍子と徳本うめ
第4章 語り継がれるふたり暮らし――斎藤すみと"芳江"