new






版元:港の人 P176 A5判ソフトカバー 2025年3月刊
詩歌や古典の魅力を、広く大衆に伝えた詩人であった。しかしその仕事や人生を、こうしてまとまった形で伝える本はあまりなかったのではないか。多くの資料や作品、寄稿などから見る詩人の全体像。「大岡信展」公式図録。
【内容】 *出版社ウェブサイトより
「折々のうた」をはじめ、詩歌の魅力を伝えた大岡信。おおらかな感性の詩人・大岡信の生涯をおいながら、詩人が紡いだ豊かな言葉の世界に迫る。
大岡家ほかから文学館に寄贈された、大岡が遺した書、詩稿ノート、創作メモなど貴重な資料を多数収録。
【目次】
巻頭詩 神話は今日の中にしかない 大岡 信
寄稿 日本詩歌の豊穣――『折々のうた』の射程 三浦雅士
序章 舞い、あらわす
第一章 生まれ、生きる
軍国の田におんまれなすつた/「鬼の詞」(ことば)/わがうた ここにはじまる――
感受性の祝祭――批評家から詩人へ/クローズアップ 詩友・谷川俊太郎
大岡かね子=深瀬サキとともに/クローズアップ 「春のために」
第三章 和し、合す
戯曲、シナリオ/連句の可能性/「櫂」連詩、国際連詩へ/故郷・静岡での継続的連詩の試み
SPOT 大岡信ってどんなひと
第四章 うつし、つなぐ
古典探究/アンソロジー「折々のうた」/詩歌の面白さ
終章 伝え、結ぶ
詩篇・評論
初秋午前五時白い器の前にたたずみ谷川俊太郎を思つてうたふ述懐の唄 大岡 信
微醺をおびて 谷川俊太郎
大岡信 架橋する精神 宇佐美圭司
寄稿 大岡信の背中、そしてこれから
『あなたに語る日本文学史』を読む 五味文彦
連詩の楽しみ、苦しみ 高橋順子
大岡信の外国での活動――六〇、七〇年代、そして私の回想 越智淳子
大岡信と「しずおか連詩」 野村喜和夫
共鳴が始まる 蜂飼 耳
「折々のうた」に思うこと 永田 紅
断片と波動 大岡信の歌仙 長谷川 櫂
大岡信略年譜
主な出品資料
執筆者一覧
出品・協力者