著:堀江敏幸 版元:白水社Uブックス 414P 新書判ソフトカバー 2026年4月刊
名声を嫌い、孤独を望んだ孤高の詩人ジョルジュ・ペロス――本書は、文章ひとつでその生涯に肉薄した長編エッセイ。2003年の刊行後に公開された新資料をもとに書かれた断章群「何度言えば足りるだろう」も追加した決定版。
【内容】 *出版社ウェブサイトより
パリを離れ、ブルターニュの漁師町に移住した孤高の詩人ジョルジュ・ぺロス(1923-78)。名声を嫌い、「私」を消し、孤独を渇望した彼は、敬愛するジャン・グルニエに接近しながらも離れていく生き方を選んだ。
漁師町の人々との貧しく生き生きとした暮らしのなかで生まれる孤独と詩的な状態に耳を澄ませ、生への希求を日々の断片に刻んだぺロスに著者は共鳴し、深い信頼を寄せる。なぜこれほどまでにぺロスの言葉に魅了されるのか。その光源を自ら探りあて、言葉への信頼を取り戻す渾身の長篇エッセイ。
近年、再評価が進むぺロスの新資料をもとに全面的に加筆し、20年の時を経て鮮明によみがえるぺロスの声に呼吸をあわせ、73頁分の追記を加えた決定版。
[目次]
取り逃がした詩の影——序章
従僕の位置
螺旋状の仕事
空白のダンディズム
友情の限界
彼女はそこにいる
マッツォーラ、リヴェラ、リヴァ——間奏曲
「近しいひと」のムーブメント
生きるという天賦の才
背中合わせの沈黙
ただ生きられたものだけが
火急の言葉
失われた声
退屈でない日曜日のために
息を吹き込む土地——終章
あとがき
何度言えば足りるだろう——Uブックス版への追記としての断章群